当プログラムの狙い
- ISO22000,FSSC22000,ISO9001あるいはHACCPなどの認証を取得したいとお考えの場合、よく聞くのはISOなどの運用において手間と仕事量を増えることを望まない、だから手間のかからない仕組みを提案している広告もよく見かけます。
- でも、経営者の方にとって本当に望んでいる点は何でしょうか。それは、組織にとって成長に繋がるような改善を進めたいのではないでしょうか。
- 当然ながら、改善に繋がらないのに仕事量だけ増えるなら無意味です。「そんなの止めてしまえ」は当然です。理想は、改善に繋がるマネジメントシステムとはどうあるべきか自分達で考え、自分達だけの力で構築を進めていくことです。紆余曲折、並大抵の苦労ではないかもしれませんが、その分しっかりと身についていくでしょう。
- ただ、やはり羅針盤はほしいと願う組織は多いと思います。数多くの審査経験を活かし、世の中や顧客が求めている期待を踏まえて、その中で業務効率と成長に向けた改善とどう両立させるべきかという点を踏まえて構築のサポートをしていきます。
全体概要と構築と認証までの必要時間
目指す認証規格によって構築内容は大きく異なります。
ISO22000等の食品安全規格であれば、組織の製品群数や工場数などにより作業量や構築時間は大きく変わります。例えば2製品群とすると、第1ステップ(プロジェクトチーム設立と教育)で2か月、第2ステップ(構築)で12か月、認証のための審査で6か月程度となります。
注):皆様が構築作業にどこまで時間を割けるかにより変わります。
事前ステップ:予備調査
- 目指す認証規格と、取得の狙いや目的のヒアリング
- 可能な限り経営者から直接お聞きします。
注):ケースバイケースですが予算執行決裁者の場合もあり
- 可能な限り経営者から直接お聞きします。
- 見積もりは、主に以下の要素によりご相談の上で算出します。
- 業務内容と対象組織の規模:部門数、業務活動(プロセス)数、それぞれの従事者人員数など
- どのステップまでコンサルティングするか
注):目指している認証規格の種類により算出要素が異なります。
第1ステップ:構築プロジェクトチーム設立と教育
- 構築プロジェクトチームの設立
- 構築において、関係各部門の協力体制を作るうえでも、経営者が明確に構築の意思を示すことが重要です。
- プロジェクトリーダーは、各部門を巻き込んで動かす力が必要です。
- プロジェクトには、関係各部門からその部門を動かせる人材が参加することが望まれます。
- プロジェクトの進捗状況は、適宜経営者に報告・連絡・相談することが必要です。
- 期待されるプロジェクトリーダーの素質として、論理的な思考が挙げられます。
- 構築プロジェクトチームに対する教育
- まずは、認証しようとする規格の背景を含めて、要求事項を正確に把握することが必要です。
- このために「規格要求事項の解説」講習、および理解度確認テストを実施します。
- 構築した仕組み(マネジメントシステム)に対するPDCAサイクルの検証活動(check)として、内部監査の実施が望まれます。ISOマネジメントシステムやFSSC22000では必須です。そのために内部監査員資格保持者が必要となるため、規格要求事項の理解度確認と内部監査員講習、及び修了テストを実施します。
第2ステップ:構築①
目指す認証規格によって構築内容は大きく異なります。
ISO22000等の食品安全規格を例に概略説明します。
- 要求事項と自社管理体制の差異の確認(ギャップ分析)
- 危害要因分析のための事前情報書類の準備,調査
- 危害要因分析(ハザード分析)
- HACCPプラン(ハザード管理プラン)の策定
- 制御手段(ハザード管理プラン)の妥当性確認
- 危害要因分析のための事前情報の更新とPRP再構築、構築文書のレビュー
- 検証方法と検証結果の分析/評価計画策定
- HACCPプラン(ハザード管理プラン)とPRPの従事者教育・力量認定
*詳しくは、別紙「HACCP構築スケジュール例」参照
第3ステップ:初回認証審査のサポート
- 初回認証審査の流れ(第2ステップからの続き)
9. 第1段階審査
10. 第1段階審査で判明した不十分な個所の改善
11. 運用状況の検証(内部監査、マネジメントレビュー等を含む)
12. 第2段階審査
13. 第2段階での不適合に対する根本原因追及と是正処置の実施
- 第1段階審査の目的
①:登録範囲に含まれるべきプロセス、サイト、関連部門を確認する
②:要求事項に沿った仕組みや手順について構築状態を確認する
- ②では、マネジメントマニュアルだけでなく実際に運用できるようにするための下位手順や帳票も含まれます。
- 食品安全規格ならば、フローダイアグラム、ハザード分析が正しく適切に実施され、それに基づいてハザード管理プランや、関連するPRPの構築状態の確認も含まれます。
- 第2段階審査の目的
①:第1段階の懸念領域が解消し、適切に構築されたか?
②:構築した仕組みに沿って、確実に運用できているか。
- 内部監査やマネジメントレビューも第2段階審査の前までには完了させて、マネジメントシステムの適切性・有効性を自己確認しておく必要があります。
- 初回認証審査でのサポート内容
- 審査時は認証組織の社員ではないコンサルタントが、審査の場で審査員に発言することはできません。コンサルタントとしてできるのは、以下の様に貴社に対するサポートまでとなります。
- 審査員の発言を聞いて審査員の意図している内容を、貴社に補足説明すること
- 審査員の意図している内容に対して、貴社に関連する仕組みを補足説明すること
- 第1段階審査により構築不十分な点が判明した場合に構築内容の見直しについてサポートできます。
- 内部監査やマネジメントレビューの実施に関して、サポートできます。
- 内部監査では、講習した内部監査員の実地指導も兼ねて同行指導もできます。
- また、内部監査で発見された課題に対する改善(是正処置)についても、サポートできます。
- マネジメントレビューも形式的ではなく、実のあるマネジメントレビューとなるようサポートできます。
- 第2段階審査により不適合が指摘された場合には、修正処置、根本原因追及及び再発防止対策の検討について、サポートできます。
- 審査時は認証組織の社員ではないコンサルタントが、審査の場で審査員に発言することはできません。コンサルタントとしてできるのは、以下の様に貴社に対するサポートまでとなります。
次のサイクル:定期的な認証審査
- 初回審査以降の認証サイクル
認証機関により呼称は変わりますが、通常は次のサイクルで認証審査が行われます。
- 初回審査
- 1年目:サーベイランス審査(又は維持審査)
- 2年目:サーベイランス審査(又は維持審査)
- 3年目:更新審査(又は再認証審査)
- 4年目:サーベイランス審査(又は維持審査)
*以降、この繰り返し
- 初回認証以降のサポート(ご要望に応じてコンサルティング)
- 認証規格に対する毎月の定期会議に参加する。
- 定期的な現場巡回などに参加する。
- 内部監査事務局のサポートとして、プランニング、監査、是正処置、結果の分析などを指導する。
- 内部監査員の力量向上のため、事前講習や、監査当日の同行指導などを行う。
- マネジメントレビューの事務局サポートとして、検証活動の結果分析を指導する。